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サーカスへ行きたくなったら
 
背広姿が窮屈になったら
目を瞑って
ピカソの絵を眺める
その大胆な構図と色づかい
とても愉快な気分になって
大きな口で笑い出す
 
初恋の人に会いたくなったら
ルノワールの絵を飾る
彼女は
夢中で本を読む
僕の方など見向きもせずに
永遠に少女のままでいる
 
サーカスへ行きたくなったら
シャガールの絵に限る
「ようこそ」と
ピエロが手招きをして
空中ブランコに乗せてくれる
それは
少年の日のリズムで揺れて
空の青まで飛んでゆく