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電話ネコ
 
あなたの恋人になってから
初めての秋を過ごすネコ
冬までに間に合うようにと
白い毛糸を買ってきたの
 
覚えてしまった電話番号
ふたりをつなぐ宝物
大好きな数字を押すときは
なぜか指が少しふるえる
 
あなたの声が耳をくすぐる
逢えない日のネコのしあわせ
でも電話を切れなくて
愛しい声に さよならできない
 
片想いには片想いの哀しさ
両想いには両想いのさみしさ
そんなことを初めて知って
ネコは少しだけ おとなになる