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お菓子の家


ミルクを飲んでいたわたしは
いつの間にか
苦みのあるコーヒーを好きになった
少年に恋をして
忘れてしまうシュガーの味

高層マンションの窓から
通りすぎる足たちを眺めていた
競うようなスピードの革靴
冬のある日
わたしと同じ色の
スニーカーを見かけた
彼は立ち止まり
    窓枠の中に居るわたしに
手を振って微笑んだ

君は雲のない空だから
ふたりでなら創れると想うの
夢だったお菓子の家を
あの見晴らしのいい丘に建てよう
チョコレートが溶け出す前に