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スイート・ピー

二月のスーパーの店先で
スイート・ピーと目が合った
「こんにちは」
あなたは初夏の花でしょう
温室で生まれたの?

わたしと
北風に抱かれて
ちいさな花束もバスに乗る
四つめの停留所から二分と三十秒
今 わたしの部屋に
花の先客は居ないのよ
さあ  どうぞ
今日一番のお客さま
ピンクの花とグリーンの茎が
透明なワインの空き瓶に
とても良く似合っている

ああ  季節を忘れてしまうね
夏に会いたかったのは  わたし
春を通り越して
大好きな初夏に
タイム・スリップするよ